天皇陛下 お気持ち表明 ~3つのポイントと安倍総理大臣の発言~
2016年8月8日15時
「天皇陛下 お気持ち表明」11分2秒のビデオメッセージが公開されました。
ポイントを絞って見ていきます。
全文及びビデオメッセージは宮内庁ホームページにて
象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日) - 宮内庁
ポイント その1
次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。
天皇陛下自らの老いや衰えについて言及されています。
そして、天皇として大切にしてきた公務を果たせなくなるのではという想いがを率直に示されています。
ポイント その2
天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。
天皇陛下の公務を減らす、つまり負担を減らすという考え方を否定されています。
一つ一つの公務を大切にしたいという気持ちがあるのでしょう。
特に『無理があろうと思われます』という言葉に天皇陛下のお気持ちが強く表れています。
ポイント その3
天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。
この文の前後に、天皇の行為を代行をする摂政を置く事態になった場合でも、天皇の務めを果たせないまま、天皇を続けることになってしまう。
また、天皇の終焉に関して、1年以上にも渡る天皇の葬儀に関連する行事と、新しい天皇を迎える行事が同時に進行することから、行事に関わる人々,とりわけ残される家族の心配をされています。
本日天皇陛下よりお言葉がありました
私としては天皇陛下が国民に向けてご発言されたということを
重く受け止めております
天皇陛下のご公務の在り方などについては
天皇陛下のご年齢やご公務の負担の現状に鑑みるとき
天皇陛下の御心労に想いを致し
どのようなことが出来るのか
しっかりと考えていかなければならないと思っています